学科長からのメッセージ
鈴鹿医療科学大学薬学部薬学科の教育の特徴 目的と方針
本学科は、本学建学の精神である「科学技術の進歩を真に人類の福祉と健康の向上に役立たせる」を基に薬のスペシャリストとしての薬剤師を養成することを教育目的としております。医療現場における薬剤師を取り巻く環境は、高齢化による在宅医療の推進や調薬業務におけるAIの導入など、大きく変化し続けています。加えて、スポーツファーマシスト、災害医療での薬剤師の役割など薬剤師に求められる能力は多岐にわたっています。このような多様性が進む中で求められる能力を醸成するためには、基礎および薬学専門科目の習熟度を高めることは不可欠といえます。
本学科では、2020年に設置した薬学教育センターを中心に基礎科目担当教員が物理学、化学、生物学などの薬学基礎科目の習熟度を高めたうえで、その後の衛生学、薬理学、薬剤学、薬物治療学、実務薬学というより高度な薬学専門科目の知識を身に付けることができるようなカリキュラム構成となっております。
本学科では、入学定員100名に対しておよそ50名の薬学科専任教員を配するとともに、2つの担任(クラス担任・学年担任)制度の導入により、全ての学生に対して入学から卒業するまできめ細やかな対応をすることをモットーに少人数制教育を実践しています。4年次から学生の希望に応じて、研究室配属を行い、指導教官が個々の学生に対して卒業までの研究面や臨床面での手厚い教育を実践できるように、各基礎系分野の専門家ならびに臨床系分野における各領域に関する資格を有する教員(感染症、腎臓病、救急救命、精神科疾患、サプリメントアドバイザー、臨床治験、医薬品安全性、老年薬学など)を数多く配置しております。
超高齢社会を迎えつつあるなかで現状にふさわしい高度な専門性と予防・地域医療への対応を担うような薬剤師育成を目指しております。本学科の教育目的・方針に賛同し、薬剤師になることを目指す学生の志願をお待ちしています。