救急救命学科主催の市民公開講座を開催しました

2025年11月20日

11月15日(土)白子キャンパス1号館にて、「食中毒としての肺吸虫症(淡水産カニを生で食べるのはやめましょう。猪や鹿の肉も同じです)」と題した、救急救命学科主催の市民公開講座を開催しました。講師は感染症内科医でもある救急救命学科の大西健児教授で、講座は肺吸虫の概要、肺吸虫症の診断・症例、疫学で構成されていました。

日本産のサワガニやモクズガニは高率に肺吸虫の幼虫を保有していること、鹿や猪の肉にも幼虫が存在すること、日本人では生あるいは加熱不十分な鹿や猪の肉を介した感染例が増加している一方、外国人では生や加熱不十分な淡水産カニを介した感染例が多いことが紹介されました。
さらに、岐阜県で捕獲された鹿の胃からサワガニの足が検出されたことから、鹿もサワガニを食べる可能性が高いことが参加者の興味を引いた様子でした。
その他にも、伊賀市の川で採ったサワガニを生で食べ、肺吸虫症に感染した患者さんの症例が紹介され、参加者の注目を集めました。

今回の講座には、市民の皆様および学内関係者合わせて約20名が参加が参加し、講座終了後には複数の質問が寄せられるなど参加者は熱心に聴講されていました。なお、当日の天候は温暖、無風、快晴でした。

-救急救命学科-