学科・専攻の特色

放射線技術科学科の特長

病院の放射線科さながらの実習環境

医療施設で実際使われているX線撮影装置(FPD対応) 4台、コンピューテッド・ラジオグラフィ(CR)装置 2台、診断用X線テレビ装置 1台(FPD搭載X線透視撮影システム)、乳房X線撮影装置 2台、X線CT装置 1台、MRI装置 2台(うちMRI 1.5T装置1台)、超音波画像診断装置 6台、画像診断ワークステーション 1台、3D医用画像処理ワークステーション 7台、画像読影システム24台、PACS 1台、眼底カメラ 2台、全歯顎撮影用X線装置パノラマ 1台、移動用X線撮影装置 1台、X線照射装置 1台 等 多くの機器が設置され稼働しています。

【放射線技術科学科実習室 更新機器】

画像読影システム(PACS、SAIビューア、VINCENT 込み)24台 2025年 開設
乳房X線撮影装置(トモシンセシス対応) 2022年更新済
X線CT装置(Dual Energy対応) 2021年更新済
超音波画像診断装置 2台 2020年更新済
X線撮影装置(FPD対応) 2019年更新済
超音波画像診断装置 2台 2018年更新済
3D医用画像処理ワークステーション(ザイオキューブ6台、ザイオステーション1台)計7台 2017年更新済
X線撮影装置(FPD対応)、FPDバージョンアップ 2017年更新済
FPD搭載X線透視撮影システム(骨密度アプリケーション) 2016年更新済
FPD搭載X線透視撮影システム(トモシンセシス) 2015年更新済
X線撮影装置(FPD対応) 2015年更新済
1.5テスラMRI装置 2013年更新済

本学では、診療放射線技師養成施設の教育専用装置として学生のためだけにこれらの装置が導入されています。
また、本学科の実習室はマルチスライスCTやディジタルマンモグラフィ装置をはじめ、各種のX線装置、MRI、超音波装置等、コンピュータを組み込んだ画像診断機器が、実際の病院放射線科内を模擬したレイアウトで設置されており、臨床現場に近い臨場感にあふれた素晴らしい実習環境が準備されています。

学内実習のご紹介

X線撮影装置

本学では、医療施設で実際使われているX線撮影装置(FPD対応) 4台ならびに診断用X線テレビ装置 1台(FPD搭載X線透視撮影システム)を設置しています。臨床現場に近いレイアウトで臨場感にあふれた実習環境のもと複数台の装置を用いて少人数グループで学内実習を行なっています。

X線CT装置

CT検査は現代医療で必須の検査です。中でも最新のCT検査手法であるDual Energy CTは患者さんの被ばく低減、診断精度の向上につながるとされています。当大学ではDual Energyモードを搭載したハイエンドのCTを学生実習に使用し、最新のCT検査技術を習得してもらいます。

乳房X線撮影装置(トモシンセシス対応)

トモシンセシスが搭載された乳房X線撮影装置が導入されています。近年、マンモグラフィは需要が高まっており、女性の診療放射線技師は増加傾向です。臨床現場で必要な知識や技能を習得し、現場で即戦力となれるよう幅広い実習を行っています。

超音波画像診断装置

超音波検査は、人の耳では聞こえない高周波数の音波を用いて、体の中の状態を詳細に観察する検査です。装置にシェアウエーブエラストグラフィー(生体組織の弾性率や剛性を可視化できる手法)の機能を搭載した最先端の超音波画像診断装置を複数台導入し、実習では学生2名に対し1台の装置と人体模型などを使用して、立体的な解剖を学んでもらいます。

画像読影システム

2025年に画像読影システムが新たに開設されました。PCにはPACS、SAIビューア、VINCENTが導入され、SAIビューア用いて画像読影やSTAT画像報告、またVINCENTを用いて3D画像処理体験も行っています。画像読影システムで様々な画像について学んでもらいます。

3D医用画像処理ワークステーション

3D医用画像処理ワークステーションはCT検査やMRI検査などで得られた画像を、コンピューターグラフィックスの技術を用いて立体的に表示させる装置のことです。患者さんはもちろん、医師やその他の医療従事者に対して、よりわかりやすい画像を提供する技術を学びます。

休憩中の様子

休憩中には学生たちが交流を深めたり、実習で学んだことを話し合い休息をとっています。休憩が終わると再び精力的に実習に取り組み、みんなで診療放射線技師を目指して頑張っています。

日本は急速に高齢化が進行しています。また、健康であり続けるという観点から予防医学が重要視されはじめました。
このため現代ではより高度な医療をうけられる環境が望まれており、医療機関では専門的な知識と技術を身につけたスタッフが必要とされています。
放射線技術科学科では、こうした時代に対応して、基礎と応用、実践的な科目を組合せ充実したカリキュラムを組んでいます。基礎医学、基礎理工学、放射線学科など広範な科目を勉強することで、高度で先端的な国際レベルの技術を修得することができます。
また本学科を卒業すると診療放射線技師国家試験の受験資格が認められます。
さらに他の資格取得のための科目も用意しています。
すでに卒業生は、医療・福祉・企業・地域社会にと幅広く貢献しています。
大学院に進み研究の道を選択することもできます。

放射線技術科学科で何を学べるの?

3つの基礎系統と2つの専門系統

本学科ではまず「医科学系」「理工学系」「放射線科学系」という専門教育への橋渡しとなる3つの学問系統を学びます。その後、それらの知識・技術をベースとして、検査・診断・治療に直結する「放射線技術科学」、放射線を取り扱う専門家として不可欠な知識となる「放射線安全管理学」の専門的な2つの学問系統を段階的に学びます。
診療放射線技師国家試験の受験資格に必要な科目はもちろん、実践的な授業と豊富な実習により、最先端の放射線技術学を学ぶことができます。

最新鋭の実習機器

学内には、各種X線装置、MRI・CT・CRなどの画像診断機器を病院の放射線科と同様のレイアウトで設置しています。また、各種X線撮影時にフィルムを用いず、瞬時にデジタル画像を作成できるフラットパネル装置(FPD)、短時間でより精密な検査ができるマルチスライスX線CT装置、被写体の動きの影響を受けにくい撮影ができる1.5テスラMRI装置も導入。学生の実験・実習・卒業研究専用として利用できます。

本学科の4つの基本

本学科では、放射線科学系、医科学系、理工学系、共通教育系の4つを基本としています。