医療栄養学科長 挨拶

学科長からのメッセージ

臨床検査に精通する管理栄養士、栄養学がわかる臨床検査技師の養成

医療栄養学科 学科長
米田 操

管理栄養士は、将来、食と栄養の専門職として医療施設、老人福祉施設、小・中学校、研究・教育施設等で働きます。病院などの医療施設においては患者一人ひとりの病状に適した食事提供、栄養管理をします。医療における栄養学の高度な知識が必要となります。また、チーム医療の一員として医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師等と協力して患者の臨床検査値の変化を理解し病状にあった食事を提供することで疾病の治癒、栄養の改善を目指します。老人福祉施設等では、高齢者に食べやすい食事を提供して栄養源が確保できるようにサポートします。研究・教育施設では、健康に役立つ食品の商品開発や低カロリー弁当など栄養学を基に社会貢献します。最近、スポーツクラブでも運動能力にあった食事提案や疲労回復に向けた健康な身体づくりに関する栄養サポートがされています。
臨床検査技師は、将来、検査の専門職として、主に病院、検査・検診センター、保健所、研究・教育施設等で働きます。病院では生理検査である心電図、超音波(エコー)検査、脳波検査等と生体検査である血液、尿、組織等の検査をします。病気の診断や治療の選択に重要な役割を担っています。また、チーム医療の一員として患者の正確なデータを提供して栄養サポート等に役立てています。検査・検診センターでは主に健康人から病気を見つけ、早期発見、早期治療につなげます。保健所では、行政としての立場から社会に貢献できる臨床検査技師が活躍しています。パンデミックによるCOVID-19(コロナウイルス株)のPCR検査(核酸増幅検査)も保健所の臨床検査技師が検査しています。
以上のように、管理栄養士、臨床検査技師は、病院やその他の施設で欠かせない存在であることはもちろんのことスペシャリストとして社会に貢献できる専門職です。医療・福祉の総合大学で管理栄養士・臨床検査技師のスペシャリストを目指してみませんか。

管理栄養士・臨床検査技師国家資格に合格しよう!

管理栄養士・臨床検査技師ともに日本が認める国家資格です。60%とれば合格です。合格するとその道のスペシャリストとして認められ、一生涯、自らの価値として評価され続けます。将来につながる大きな称号を得たことになります。本学科の国家試験合格率は高く、多くの学生が合格しています。学生・教員が一致団結して合格目指し頑張りましょう。

管理栄養士・臨床検査技師としてさらにスキルアップ!

資格取得後、さらに専門性を高めたい学生に修士課程(博士前期課程)、博士課程(博士後期課程)が医療科学研究科として設置されています。管理栄養士・臨床検査技師のスペシャリストとして研究を行い、学会発表、論文作成して学位取得を目指します。
2020年4月、大学院に細胞検査士資格取得コースが開設されました。がん細胞を判定する専門職で高度な技術を身に付けることができます。2021年度、初めての修了生全員が合格しました。