8月7日(木)、夏休み期間を利用して「夏休みこども薬剤師体験」を開催しました。会場は白子キャンパス1号館4階の調剤室で、小学校高学年を対象に行いました。昨年に続いて午前・午後の2回開催としましたが、今年も応募が大変多く、抽選での参加となりました。参加できなかった皆さまには心よりお詫び申し上げます。
体験会では、大学内にある本格的な調剤室を使い、薬剤師の実際の仕事を学びました。本学薬学部の5年生8名がサポート役となり、子どもたちは楽しく活動しました。調剤した粉薬を「分包機」という機械で一包ずつに分け、自分で作った薬袋(薬を入れる袋)に詰めた後、白衣を着て投薬カウンターで薬を手渡す体験も行いました。その様子を保護者の方々が熱心に撮影されていたのが印象的でした。
さらに、水剤の調製体験では、オレンジやラベンダーの精油をアルコールと水で薄め、アロマスプレーを作成しました。アロマスプレーは医療現場でも活用され始めていることを学び、完成品はお土産として持ち帰りました。参加者の中には「お父さんの枕に使いたい」というユニークな声も聞かれ、会場が和やかな雰囲気に包まれました。
三重県では現在、病院や薬局で薬剤師が不足している状況にあります。この体験会は、県内で活躍する薬剤師を育てることを目的に、昨年から実施しています。体験会後のアンケートでは95%以上の参加者が「薬剤師の仕事に興味を持った」と回答し、「将来、薬剤師として働きたい」という声も多く寄せられました。また、保護者からは「学生サポーターに話が聞けて、薬剤師を目指す具体的なイメージがわかった。」といった感想もいただきました。
薬剤師の仕事を知り、将来の職業選択を考えるきっかけとなるよう、来年度も同様の企画を予定しています。次回も多くの方のご参加をお待ちしております。
-薬学部 薬学科-