放射線技術科学科では、2021年度よりSIEMENS Healthineersなどが展開するシミュレータを導入し、いち早くシミュレータ教育を行っています。シミュレータを用いて臨床現場さながらの放射線画像の画像処理技術を学生に体験していただき、診療放射線技師免許取得後に現場の即戦力になれるよう、臨床現場に則した教育をしています。現在、シミュレータは講義や学内実習、さらに卒業研究で幅広く活用しています。
この度、松浦佳苗准教授と中舍幸司准教授がシミュレータの教育活用に関するインタビューを受け、SIEMENS Healthineersの機関誌「Future of Healthcare」に掲載されました。シミュレータを大学でどのように活用しているのか、シミュレータを用いることのメリット、さらに学内実習での学生の感想などが掲載されています。実機を用いた学内実習では、グループで実習をすることが多いので、どうしても装置に触れない学生が出てくるケースもあります。しかし、シミュレータを用いることで、学生一人一人がPCでシミュレータを操作して体験することができ、学生の理解度満足度の向上に繋がっています。
世界の医療は日々進歩しています。教育も日々進歩していかなければいけません。本学科では今後もシミュレータを活用して、臨床現場のニーズに合う診療放射線技師の輩出に繋がる教育を推進していきたいと考えています。
―保健衛生学部 放射線技術科学科 教授 武藤裕衣―