8月21日(水)~23日(金)の3日間にわたり、三重大学医学部生30名と本学学生22名の計52名が参加しました。
第一日は、慢性疼痛(チーム医療1)講義で学んだことを振り返ったあと、東洋医学的体質診断、鍼灸、筋力評価についてグループに分かれて体験学習を行いました。今回はVR(バーチャルリアリティ)の手法を用いた痛み治療体験が新たに加わりました。また痛みの治療として重視されてきているマインドフルネスや、腰痛に対する理学療法的アプローチを座学と体験で学びました。それぞれの体験学習にかけられた時間は昨年より大幅に延長され、内容もより深く広くなり、学生の満足度も非常に高かったようです。
第二日午前は、チームで成果を上げるために個人とチームがどうあるべきかについて実際に課題に取り組んで考えました。第二日午後からは、慢性疼痛に苦しむ模擬患者の病態を把握し今後の治療の方針をチームで考え、実際に模擬患者と家族を目の前にしてロールプレイを体験しました。学生たちは、痛みに苦しむ患者を治療に導くことの難しさを体感しました。昨年に続いて両大学の教員にサブファシリテーターとして参加いただき、グループディスカッションを促進し活性化していただきました。また三日間を通して、薬膳料理の意義・効果や、食材の特性についての講義を聴きながら実際に楽しく検食しました。
三日間を通して学生サポーターの皆さんがお手伝いをしてくれました。彼らは過去の本ワークショップの受講者で、現在も慢性疼痛を中心に幅広く自主的に勉強を続けています。今年度参加された学生の皆さんの中で興味を持たれた方は、是非彼らと共に活動を続けていただきたいと思います。
慢性疼痛教育委員会委員 ワークショップ担当
医用工学部 臨床工学科 教授 丸山淳子