- 管理栄養士は栄養士とどう違うの?
- 大きな違いは病院・養護施設に勤務した場合に生じます。栄養士は都道府県知事の免許を受けて健康な人を対象とした栄養指導を行いますが、管理栄養士は厚生労働大臣の免許を受けて傷病者である患者さんの栄養指導も行います。療養のため必要な栄養指導や個人の栄養状態に応じた健康の保持増進のための栄養指導、さらに老人保健施設など利用者に対し特別な配慮を必要とする給食管理およびこれらの施設に対し、栄養改善上必要な指導も行えるのが管理栄養士であり、求人が多く就職に有利な資格と言えます。
- 2年制の栄養士養成施設でも栄養士の資格を取得できますが、どのような違いがあるのですか?
- 本学は管理栄養士養成施設であり、卒業時に栄養士の資格と管理栄養士の国家試験受験資格が得られます。栄養士養成施設でも、卒業時に同じ栄養士の資格は得られますが、管理栄養士の国家試験を受験するには、さらに下図(厚労省HPより引用)に示すように修業年限に応じた実務経験が必要となります。
- 高校で化学や生物学をやっていなく、講義についていけるか心配です。
- 栄養素やその体内での代謝を理解したり、生体や食品成分の分析には化学、生物学が基礎知識となります。本学科では、高校で学ぶ基礎的内容を導入部分にして、専門科目につながるように配慮して講義しています。少人数教育で、きめ細かな指導をしており、文系から入学された方も立派に卒業され、管理栄養士として社会に貢献されています。
- 英語の授業は、どのような感じなのですか。
- 講義と英語コミュニケーション、および医療英語の基礎があります。講義では、新聞記事などの身近な話題を教材として、講読や聞き取りの力を養っています。英語コミュニケーションでは、外国人教員の下で自己紹介や料理の作り方を英語にして発表するなど、楽しく学ぶことができます。医療英語の基礎では、三大栄養素をはじめ栄養学についての英文を読んでいます。
- 調理の授業について教えてください。
- 管理栄養士は、患者さんに美味しい病人食を提供することが大切なので、調理の知識は必修です。調理学の講義以外に、調理を伴う実習は、調理学実習、応用栄養学実習、臨床栄養学実習などがあります。最初に行われる調理学実習で、調理の基本操作をデモストレ-ションを見ながら習得していきますから、苦手な方も心配はいりません。また、調理が好きな方は、卒業研究で徹底的に調理を学べる研究室もあります。
- 男子学生は何割ぐらい、いますか?また息子が受験を希望していますが、卒業後の就職先はどのような所があるのですか?
- 男子は各学年、1〜2割ほどです。就職に関して男女間の差は殆どなく、病院以外にも食品会社、製薬会社へも就職し、男子も多数活躍しています。
- 医療栄養学科の特徴は何ですか。
- 私たち人間に欠かせない身近な「食と健康の関係」を医療科学的観点から理解し、一人ひとりに適した食事指導ができる総合力を身に付けるための学習を実践しています。東海地区において、本学が唯一医療系科目にウエイトをおいたカリキュラムをとっており、病院などの医療機関への就職を希望する学生も多いです。