本学教員によるCT装置の時間分解能測定における振り子ベースのインパルス法に関する研究成果がELSEVIER社のJ Cardiovasc Comput Tomogr誌に掲載されました

2026年02月03日

CT検査における時間分解能 [どれくらい短い時間で撮影(=画像化)が可能かを示す指標] は病変部を正確に描出するために重要な要素です。これまでの時間分解能の測定には、金属球を高速に射出し、それを撮影したデータを解析していましたが、金属球の射出には特殊な装置が必要であり、射出される金属球が周辺を傷つけたり、測定者がCT室内部で被ばくするリスクなどがありました。

この度、本学放射線技術科の長澤直樹准教授らは、振り子の物理特性を利用して時間分解能を測定する方法を開発しました。研究では金属球に糸をつけて振り子様に振動させ、金属球が一定速度でCT内を通過する時間を測定し、この方法で得られた時間分解能も従来の大がかりな測定法で得られた値と同じであることを示しました。本測定法は簡便であり、連続して多くのデータを取得することが可能になりました。

今後、本測定法の導入により臨床現場でも時間分解能を測定することが可能になり、CT検査の精度向上が期待されます。

本研究は三重大学医学部附属病院との共同研究であり、放射線技術科学科・永澤直樹准教授、4年次学生(研究時)の松尾 准氏(現・奈良県総合医療センター)が参画しました。
Nagasawa N, Nakamura S, Matsuo J, Hashizume K, Deguchi M, Yamazaki A, Kitagawa K. A novel pendulum-based impulse method to measure CT temporal resolution. J Cardiovasc Comput Tomogr. 2026 Jan 16:S1934-5925(26)00001-8. doi: 10.1016/j.jcct.2026.01.001.

-副学長(大学院・研究担当)鈴木宏治-