めざす資格
- ●臨床検査技師(国家資格)
- 臨床検査技師は、医師の指示に従って、患者さんの血液や尿や便、心電図や脳波などを検査し、病気の早期発見に寄与する医療検査のスペシャリストです。臨床検査の仕事は血液や尿や糞便などの生体試料の化学検査、がんなどの病態組織を調べる形態検査、心電図、脳波、超音波検査といった生理機能検査の3つの部門に大きく分けられます。臨床検査技師が行った検査データをもとに、医師の正確な診断と治療方針が決定されるので患者さんの命に直接かかわる非常に重要な仕事です。また、集団検診や人間ドックなど予防医学の分野でも臨床検査はもっとも比重が大きく欠かすことのできない重要な役割を担っています。
- ●健康食品管理士
- 消費者に対し健康食品等を適性に利用することと、その被害から守ることに指導的役割を担える人材のことです。医療界を始め食品業界、消費者教育等に携わる非常に有用な能力を有する人材として社会的に認められつつあります。健康食品管理士は、食と健康に関わる幅広い知識全般を学び、健康食品だけではなく、食と健康の問題や食の安全・安心を広く捉えることのできる人材として活躍できます。
- ●医療薬膳師
- 日本において薬膳の重要性は、益々高まっています。しかし、その使用法を誤れば効果が得られないばかりでなく、生活の質(QOL)の低下を招きかねません。薬膳を安全かつ有効に使用するためには、医学的な基礎知識を土台として東洋医学および栄養学(西洋医学)の知識に立脚した科学的根拠に基づいた「日本独自の薬膳」を実践する必要があります。これらの知識を持ち、適切に「日本独自の薬膳」を実践できる人材が「医療薬膳師」です。
- ●初級心電図認定資格
- 心電図(ECG)検査は、病院、健診センター等で実施されており臨床診断や健康診断で広く用いられている検査法の1つです。心臓疾患、特に不整脈、心筋梗塞、狭心症の診断や治療には欠かせない検査です。心臓疾患の心電図波形は、簡単な波形から複雑な波形までさまざまで判定には熟練を有する場合があります。心電図波形を正確に判定し技術を高めることができます。
- ●医用質量分析認定士
- 病院では、質量分析装置の導入が増加傾向です。検査室のさまざまな分野で導入される質量分析装置は、これまで検査結果に数時間かかっていた検査を数分程度で結果を臨床に提供することができます。臨床検査の分野では、今後、医学的な質量分析装置の基本的理解が必要とされ、検査室に質量分析装置を導入する際に役立ちます。
- ●遺伝子分析科学認定士
- 遺伝子関連医療に関する資格です。人、動物、食品等の遺伝子分析及び遺伝子関連知識を有し良質な医療を提供できます。今後、最先端医療である遺伝子技術を得ることで、がん等の診断、治療に役立ちます。遺伝子分析、遺伝子技術の普及、技術の向上と標準化を目指す認定資格です。