去る2月6日、厚生労働大臣秘書官の吉田一生氏を講師にお迎えし「医療・介護の動向と今後」というタイトルで保健衛生学部医療福祉学科主催の第3回市民公開講座を開催しました。
講師の吉田氏は平成19年度から3年間、厚生労働省から三重県健康福祉部長寿社会室長として出向されており、当時業務を通じて関わりのあった医療や福祉の関係者を含め、県や町の行政職員、一般市民、学生など186名が吉田氏の熱のこもった講演に聞き入りました。
今その構築が急務となっている「地域包括ケアシステム」は、吉田氏が三重県長寿社会室長時代に提案した「地域ケア」の推進が原型になっているという話や、医療法と介護保険をセットにして「地域医療介護総合確保法」としてその成立に尽力された話など、三重県での経験を基にした政策立案の裏話などの披露もあり興味深い話しでした。国は現場の声を活かして仕組みづくりをするので、それぞれの地域で環境変化に鈍感な「ゆでガエル」にならないように、地域で考え行動することが大事であると結ばれました。