11月27日(日)白子キャンパスにおいて、「薬膳の新しい素材を求めて」をテーマに第3回日本薬膳学会学術総会を開催し、350名以上の方々に参加いただきました。
大会長の講演では、長村洋一副学長が、保健機能食品を活かした科学的根拠に基づく薬膳、日本版の新しい薬膳(健美・和膳)を提案され、日本薬膳の進むべき方向について解説しました。教育講演Ⅰでは、廖世新鍼灸学科教授が、東洋医学の立場から体質に沿った正しい薬膳の適応について解説し、教育講演Ⅱでは、矢澤一良 早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構研究院教授が、食品素材に含まれる成分機能の解説と予防医学の新しい試みとして「機能性おやつ」プロジェクトについて紹介されました。
市民公開講座では、平野和行 岐阜薬科大学名誉教授が、「こんな注意が欲しい食べ物とお薬の飲み合わせ」と題して、薬と摂取している食品の相互作用について解り易くお話されました。
毎回大好評の髙木久代本学会代表理事による薬膳ランチセミナーは、「健美和膳」と題して心も体も温まるお話と薬膳料理に参加者は堪能されていました。
今大会では新たに企業展示や企業からの一般講演発表が行われ、食品関連企業の方が多数参加されました。日本風土・日本人に適した「和の薬膳」創設を目指した学会活動に弾みをつける大きく発展した学術大会となりました。