令和3年度 第2回薬学セミナーを開催しました

2021年07月09日

5月27日の1限目に本年度第2回目の薬学セミナーが開催されました。今回はコロナウイルス感染予防対策として、Zoomを利用したリモートセミナーとして開催されました。

今回は本学薬学科(生物有機化学研究室)の田代竜准教授に「核酸が関与する液-液相分離の化学的な制御」という演題名で、近年のホットトピックの一つである液-液相分離について田代准教授が取り組んでいる研究活動について講演していただきました。

膜をもたないオルガネラの機能維持と形態維持の機能として液-液相分離が近年着目されており、神経細胞内での液-液相分離の異常が神経変性疾患の発病に関与することが明らかとなってきています。この相分離を制御することが可能となれば神経変性疾患の発病メカニズムの解明に繋がり、治療薬の創薬ターゲットとなり得ることも想起されます。

そのような中、田代准教授は化学的なアプローチで核酸の塩基部位を人工的に化学修飾して天然の核酸の相分離能を向上させることを新たに解明しました。また、令和元年度の生体防御セミナーでも講演いただいた物理刺激に起因するアミロイドβの伸⻑についても講演していただきました。新分野としてまだまだ未知な部分も多い中、鋭意研究活度を進められている田代准教授の今後のご活躍を祈念いたします。

-薬学部 薬学科 助教 及川弘崇-