多職種連携教育セミナーを開催しました

本学学生の実習等に協力いただく学外施設指導者と本学の多職種連携教育に係わる教員が、多職種連携教育の意義とあり方について共に考える研修会(セミナー)を、2月18日(土)に白子キャンパスで開催し、各方面から124名の参加がありました。第1部の基調講演では「多職種連携教育のこれから」と題して安井浩樹先生(美幌町立国民健康保険病院医師・前名古屋大学大学院医学系研究科准教授)にお話しいただき、第2部では「多職種連携の必要性と教育」をテーマに、地域現場の指導者・行政・大学教員等によるシンポジウムを行いました。このセミナーを通して、医療やケアの現場で「職種間の壁」のない連携の実現には、若い学生の時からの他分野間交流がいかに大事かということを認識し共有することができました。

 

医療のあり方は、医療機関での治療から、それに加えて在宅医療などを含めた地域包括ケアシステムでの健康・医療・福祉にわたる総合的なケアという方向に向いつつあります。従来言われてきた「チーム医療」は、個々の医療機関の中での多職種の連携でした。「多職種連携」は、医療機関だけでなく広く地域や行政をも巻き込んだ総合的な医療システムの中で、様々な医療従事者が連携し協働して患者をケアし医療を支え、患者を主体とした効率的で質の高い医療を目指す新しい概念として使われています。これからの医療にはこの「多職種連携」に貢献できる人材が必要とされています。

 

こうした動向に対応し、本学の進める教育改革、医療人底力教育の中では、重要な共通課題として多職種連携教育に取り組んできました。1年生から3年生対象にチーム医療IとII、および医療人底力実践「展開」と進めたカリキュラムの総仕上げとして、平成29年度は、4年生を対象に医療人底力実践「応用」が行われます。複数学科の学生がチームを組み、地域の病院、老健施設、訪問看護ステーション、地域包括ケアセンターなどでその実践を学びます。これは今までの実習にはなかった試みです。上のセミナーもそのための準備のひとつとして開かれたものです。

 

今後、各学年で実施するカリキュラムの一貫性・連続性を高め、内容の充実に努め、本学独自の特色ある多職種連携教育の確立を目指していきたいと思います。