東洋医学研究所

所長挨拶

東洋医学は、通常、東アジア伝統医学を指しております。補完的健康アプローチとしても注目され、統合医療にも組み込まれています。その治療において、漢方薬と鍼灸は両輪をなしております。さらに、罹患予防のうえで、養生、食事(薬膳)も重要視されております。このように、全人的な医療を行ううえで重要な東洋医学ですが、その臨床効果、作用機序については、不明な点も多々あるのが現状です。
本研究所は、そのような問題点の改善に取り組んでまいります。本学には、医療に関わる種々の学科があります。さらに、海外では天津中医薬大学とも大学間で友好協力協定を結んでおります。本学各学科あるいは他大学とも連携しながら、東洋医学の魅力を引き出していく所存です。このような努力によって、理想的な医療システムが構築できるものと考えております。

活動と歩み

平成11年(1999) 東洋医学研究所設立に先駆け、保健衛生学部で、私立大学等経常費補助金特別補助「新技術開発研究」により『骨粗鬆症に関するテ ーラーメード治療法の開発』研究を開始。
平成11年7月 東洋医学研究所設立。
平成12年(2000) 「ゲノム遺伝子情報に裏付けられた骨粗鬆症、花粉症、末梢神経に関する新薬開発研究」プロジェクトにより、文部科学省ハイテクリサーチセンター整備事業に選定される。
平成13年(2001) 第三回国際中医学術交流会議(中国天津市)において、「骨粗鬆症モデルラットに対する中薬の骨量および骨形態に及ぼす影響」について特別講演を行った。
平成14年(2002) 採択された「ハイテクリサーチセンター整備事業」研究が中間年を迎え、研究進捗状況報告書を文部科学省に提出した。これまでに得られた主な成果は、前述の学会発表のほか特許5件を出願した。
平成15年(2003) 「ハイテクリサ-チセンタ-整備事業」研究が4年目になり、ゲノム遺伝情報に裏つけされた骨粗鬆症や末梢神経に関する新薬開発を行なった。
平成16年(2004) 「ハイテクリサ-チセンタ-整備事業」研究が最終年度を迎え、研究成果報告書を文部省に提出した。本プロジェクトで特許出願できた骨粗鬆症や神経再生薬の基本技術を社会に還元し製薬会社や特定保健食品会社と共同研究を進めていた。
平成17年(2005) 今年度、新しくハイテクリサーチセンター事業として脳卒中、脳卒中後遺症、血管性痴呆症、脳卒中、骨粗鬆症の予防や治療及びそのメカニズムを多方面から総合的に研究するプロジェクトを立ち上げ、推進した。
平成18年(2006) 新しいハイテクリサーチセンター事業を推進すると共にJSTの統合・代替医療の科学的評価手法の調査研究に参加し、世界と日本における代替医療の現状と需要に関する調査研究及びその評価ガイドライン作成をサブテーマとして、進めた。
平成19年(2007) 採択された「ハイテクリサーチセンター整備事業」研究が中間年を迎え、研究進捗状況報告書を文部科学省に提出した。
平成20年(2008) 「ハイテクリサ-チセンタ-整備事業」研究が4年目になり、高齢化社会の日本が直面している五大疾患である脳卒中及び脳卒中後遺症、糖尿病、認知症、骨粗鬆症、癌の予防・治療法開発並びにそのメカニズム解明という疾患別のテーマを挙げて研究を行った。
平成21年(2009) 「ハイテクリサ-チセンタ-整備事業」研究が最終年度を迎え、研究成果報告書を文部科学省に提出した。本プロジェクトで出願特許した中で非神経細胞の神経細胞への分化成熟法、該組成物と該組成物探索法について、特許査定を得た。(特許第4395633号)

主な活動

本研究所の理念である東洋医学、伝統医学を西洋科学の視点から統合するという考えのもとに、植物成分を中心材料とした免疫学的研究、神経科学的研究ならびに骨代謝研究に有効に活用する。また、本学(鈴鹿医療科学大学)の研究施設・設備・装置の一つとして大学全体の研究活動に利用したい。

研究者及び研究課題

研究者 所属
西村 甲 東洋医学研究所 所長
保健衛生学部鍼灸学科 教授
石田 寅夫 名誉教授
川ノ口 潤 東洋医学研究所 准教授
水野 海騰 保健衛生学部鍼灸学科 准教授
髙木 健 東洋医学研究所 助教