鈴鹿医療科学大学
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教育 鍼灸学部

学部長からのメッセージ

学部長 佐々木 和郎 教授
学部長からのメッセージ豊かな人間性と確かな技術」をめざし、21世紀の医療“統合医療”で活躍できる人材を育成します。

アメリカ、ヨーロッパの医療が鍼治療に注目し、WHO(世界保健機関)、NIH(米国・国立衛生研究所)も注目しています。鍼治療の効果・有用性は近年、世界中の医学の研究機関で研究され急速に明らかになってきました。このような背景もあり、米国では21世紀の医療といわれる“統合医療”が話題となり統合医療センターも稼働しています。 統合医療とは「患者さんを治療するために現代西洋医学だけでなく、その他の伝統医学、たとえば鍼灸医学を含む東洋医学などの有効な治療法を取り入れ総合的に治療する方法」です。我が国でも、近年、国公立病院も含め多くの病院で鍼灸治療が現代西洋医学と共に患者の治療に用いられるようになってきました。真に鍼灸医学を現代医学に活かすためには、二つの大きなポイントがあります。一つめは「病院の中で働く様々な医療専門家とコミュニケーションのとれる豊かな人間性と現代西洋医学の知識です。」、二つめは「東洋医学の専門家としての確かな鍼灸治療技術と知識です。」が必要となります。

大学教育としては1,医療系総合大学の特長を活かし教養系科目、医学教養系科目、現代西洋医学の基礎科目、臨床科目の各専門分野を学習します。これにより医療人として社会で活躍するために必要な“科学的倫理的判断、国際化・IT社会に対応できる能力、創造性豊かな思考力”を学習します。2,“確かな技術”は鍼灸治療を安全に行うための基本です。我が国の優れた鍼灸技術を伝える、治療経験の豊富な教員にて技術教育を行い、4年次は本学に設置の鍼灸センターで鍼灸治療の実習、さらに三重県のみでなく、全国各地の東洋医学の診療・治療を実践している病院で病院実習を行います。また、鍼灸医学の国際化も視野に入れ中国伝統医学の中医師3名にて、中国伝統医学の理論・技術も同時に学びます。

今後の“高齢化社会”に向け、病気の治療だけでなく“病気の予防”はますます我が国で重要となります。伝統医学は“病気の予防”に関して様々な英知を数多く持っています。「温故知新」、それが鍼灸医学また東洋医学です。21世紀の統合医療で活躍できる人材、本学鍼灸学部は鍼灸医学の未来を開く人材を育成します。

 

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鍼灸学科

 学科長からのメッセージ  アドミッションポリシー  本学科の特長
 めざす資格  鍼灸医学の将来を見すえた新しい教育体系  授業科目
 科目紹介  実習施設  4年間の流れ
 教員紹介  Q&A    

学科長からのメッセージ

鍼灸学科 学科長 浦田 繁
私たちは日頃、“元気”、“活気”など、“気”という言葉をよく使います。この“気”は、“元気”のように心身活動の源をさす言葉として使用しています。また“病気”という言葉は、この“元気”が低下し、“病い”に至った状態を表わしています。このように私たちの生活に溶け込んでいる “気”という言葉は、実は東洋医学にもとづいており、非常に身近な存在なのです。この東洋医学を背景とした鍼灸は、近年増えているストレスや慢性疲労によるトラブル、つまり“心身活動の源”が低下した患者様を扱うことになります。では、そのような鍼灸に社会が求めるものとは何でしょうか?

鍼灸治療を受ける患者様の多くは、慢性的な痛みやストレスに関連した病気をかかえています。これら背景には、現代医学では対応が難しく、東洋医学に解決を求めている現状があり、東洋医学の担い手である鍼灸師に大きな期待がかかっています。また病院や介護の現場で鍼灸治療を受ける患者様が増えており、鍼灸師には東洋医学ばかりでなく西洋医学の知識や他医療職の役割を理解することが求められます。さらに昨今では医療福祉の分野ばかりでなく、スポーツ分野や美容分野からの鍼灸への期待も高まっており、医学以外の幅広い知識や教養が必要となります。そして鍼灸の効果は年々科学的に研究され、その成果が発表されています。最新の鍼灸治療を行うためには、それら情報をいち早くキャッチし読み下す能力が要求されます。

このように地域医療や高齢者医療、そしてスポーツケアなど新たな職域への活躍の場が広がるなか、多様化するニーズにこたえられる鍼灸師の育成が急務となっています。これらを実現するために本学科では、以下のことに取り組んでいます。

1. 患者様の病気や健康管理を現代医療の中で担える鍼灸師を目指して、東洋医学はもとより西洋医学についても学習します。

2. 患者様のニーズや学生の興味ある分野に答えるために、スポーツ鍼灸学や美容鍼灸学をはじめとした12分野の専門科目を開講しています。

3. “技術を学ぶ”実技授業と“経験を積む”附属鍼灸センターでの現場実習を4年間通じて行い、患者様の重視する“技術”と“経験”を卒業までにしっかりと身に付けます。

4. 医療系総合大学の特徴を生かし、他分野の学習や学生との交流を通じて、幅広い教養や協調性を養います。

5. 三重大学医学部附属病院内における鍼灸外来の開設に伴い病院求人を開拓し、現代医療の分野で活躍できる鍼灸師を輩出します。

大学の4年間は、よく“山登り”に例えられます。「急がず休まず」歩みを進めることが大切であり、頂上を目指す学生を鍼灸学科では全教員で支援しています。“はり”と“きゅう”という2つのシンプルな道具のみで、悩める患者様の援助を行うことができる鍼灸師をみなさんも目指してみませんか?
 
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アドミッションポリシー

鍼灸学科が求める学生像

 現代の医療は、社会の高齢化、疾病構造の変化、予防医学の重視といった流れの中で、「人間中心の医学」「こころのケアも含めた医療」へと転換することが要求されています。本学の鍼灸学科は、こうした時代の要求に応え、患者さんから信頼、尊敬される豊かな知識と人間性をもつ臨床家の養成を第一の目的として設立されました。また、二千年以上の長い歴史を持つ伝統医学が国際的に見直されている状況をふまえ、鍼灸医学の可能性を追求し、かつこれを発展させることのできる教育者、研究者の育成拠点となることを目指しています。こうした本学科の設立理念をよく理解し、将来の医療に貢献する熱意を持った人材を、現役の高校生はもちろんのこと、豊かな人生経験と実績を有する社会人経験者まで広く募ります。

具体的な人間像

  • 今後の医療で果たすことが期待される鍼灸医学の役割をよく理解し、多様な鍼灸の分野で臨床家として活躍する意欲を持った人

  • 伝統医学のエキスパートとして広く世界に活躍の場を求める意欲を持った人

  • 統合医療時代の鍼灸師として、ほかの医療従事者と共同して患者さんの治療に関わっていくことのできる広い知性と人間性を兼ね備えた人

  • 医療経済や医療情報、医療社会学などの観点から鍼灸医学、伝統医学の発展に貢献する意欲のある人

  • 「最先端の医学」としての鍼灸医学の可能性を追求し、将来ゲノム研究、バイオテクノロジー研究、精神神経免疫学といった最先端分野と関連づけながら研究する意欲を持った人

  • 将来、東洋医学方面の教育者として優秀な人材の育成に関わる熱意を持った人


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「治す」医学から「癒す」医学へー東洋医学への招待―
鍼灸学部

 物質文明として未曾有の発展を遂げた20世紀の世界―この時代の医学は、ひたすら患者さんの「からだを治す」ことを追求し、大きな成果を挙げてきました。しかし、複雑な社会環境や人間関係、ハードな仕事がもたらすストレスに由来する「こころの病」が問題となるなか、今日求められているのは、もはや単に物体としての「からだ」を治す医学ではありません。いま大切なのは、一人の人間として患者さんに向き合い、その「こころ」と「からだ」をひとつのものとして同時に「癒す」医学です。
 中国に起源を持ち、二千年以上の歴史を持つ東洋医学は、人間の「こころ」と「からだ」の結びつきを重視しながら伝承されてきました。鍼灸医学は何よりも患者さんの「こころ」と「からだ」に宿る「治ろうとする力(自然治癒力)」をサポートし、それを最大限に引き出すことをめざす医学なのです。
 このような鍼灸医学の長所は日本や中国だけでなく、アメリカやヨーロッパなど世界の多くの国々で見直され、東洋医学は新しい「最先端」の医療としてよみがえろうとしています。
 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部は、「科学技術の進歩を、真に人類の福祉と健康の向上に役立たせる」という建学精神のもと、2004年4月に産声を上げました。鍼灸のみならず、世界の相補・代替医療に精通し、鍼灸治療効果や診断法の客観化に真摯に取り組む若い教員たちや、日本と中国で長年にわたって臨床、教育、研究に携わってきた中国人講師陣など、多彩な顔ぶれがここ鈴鹿に結集しました。

確かな技術とともに豊かな人間性を持つ
鍼灸のプロフェッショナルを育成します


本学科の特長
 鍼灸に関する専門知識・技術の修得はもちろんのこと、それ以外にも医療技術系大学の特長を活かし、他領域の科目も幅広く履修できるようにカリキュラムを編成しています。
 3年次には15科目以上の臨床鍼灸学を開講し、臨床能力の高いはり師・きゅう師を養成します。
 4年次には鍼灸センターでより質の高い臨床技術を養うと同時に、県内、県外の病院にて見修を行い、現代医療の最先端の状況を学びます。
 文部科学省の委託事業(平成18〜19年度「統合医療の科学的評価法開発と臨床指針作成」科学技術振興調整費による)を推進するほか、海外の大学・研究機関との学術交流、国際共同研究を積極的に行うなど、東洋医学分野で先進的な研究を推進し、教育に還元しています。
 
鍼灸医療とは? 国際的にも注目される最新の医療
アメリカ国立衛生研究所(NIH)は1997年に「鍼に関する合意声明」を発表しました。これは、鍼治療の効果を部分的にではありますがポジティブに評価したものです。これ以降、欧米では鍼灸医療を医療に導入すべく、積極的に臨床研究が実施されています。また、ドイツでは、医者10人に1人鍼治療行っているといわれるほど、鍼治療はポピュラーになってきています。

めざす資格

本学鍼灸学科で卒業に必要な単位を全て修得すると、厚生労働大臣が行う「はり師・きゅう師」国家試験の受験資格を得ることができます。はり師・きゅう師は、それぞれ鍼、灸を用いて体表面のツボ(経穴)を刺激することで、心身機能のひずみやアンバランスを調整し、さまざまな症状の改善をめざす医療職です。「チーム医療」の一員として病院内で他の医療従事者と連携して働くほか、独立開業して自分の治療院を開設することもできます。

本学では早期から国家試験対策用の模試や講義を実施し、学生の皆さんのモチベーションを高めるとともに、確かな技術と知識が身につくように指導しています。


 はり師とは
鍼治療は、はり師によって患部や経絡の状態を診察したうえで、鍼を用いて治療します。病気の状況、体質などにより、鍼の種類や治療法が選ばれます。本学では、卒業に必要な単位を修得し、厚生労働大臣の行う国家試験に合格した方に免許が与えられます。
 きゅう師とは
灸治療は、きゅう師によってもぐさ又はそれに類するものを用いて治療します。鍼治療と同様に、心身機能のひずみを整え、自然治療力を活性化する効果があるとされています。本学では、卒業に必要な単位を修得し、厚生労働大臣の行う国家試験に合格した方に免許が与えられます。

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鍼灸医学の将来を見すえた新しい教育体系

東洋医学、中医学、西洋医学を融合した鍼灸学問の図教育課程は基礎分野・専門基礎分野・専門分野の三分野に分かれ、幅広い東洋医学的知識の修得を目指すのみならず、長い歴史を持つ中国・日本伝統医学と現代医学とを有機的に関連づけて学べるように構成されています。また「21世紀の医療において求められる鍼灸師像とは何か」という問題意識に立ち、真の医療人に要求される幅広い教養が修得できるように十分な配慮を行っています。

基礎分野
人文科学系、社会科学系、自然科学系、外国語系、スポーツ健康科学系の5分野で構成され、医療人としての基礎的教養を修得するとともに、現代の医療界全般における情報化、国際化の進展に対応できる優れたエキスパートとしての見識を養います。

専門基礎分野
大きく基礎鍼灸学、理論鍼灸学の二分野によって構成されています。

(1) 基礎鍼灸学:東洋医学、現代医学の別を問わず、人体の構造や機能、疾病の成り立ち、医療の本質について学ぶことが重要であることは言うまでもありません。本分野では、鍼灸医学の特長をふまえつつ、解剖学、生理学、病理学、鍼灸医療概論などの科目を学んでいきます。
(2) 理論鍼灸学:東洋医学は、整形外科的な疾患のみならず、生活習慣病をはじめとする多様な病態に対応できる優れた体系を持っています。ここでは、東洋医学的な生理観、病理観、治療論について、その理論体系だけではなく、その歴史的な成り立ち、古典文献の読解をも含めて総合的に学んでいきます。実習では、講義での内容を基礎にして実際の診断方法、治療方針の立て方、臨床を念頭においた基礎実技などを学んでいきます。
専門分野
基礎分野、専門基礎分野で修得したことをもとに、現代医学的な病態把握の理解を深めつつ、鍼灸医学の臨床実践面について徹底的にトレーニングします。また卒業後の進路を見据えて、独立開業の方法や研究者としてのあり方についても総合的に指導していきます。

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授業科目

「鍼灸医学の総合大学」
本学では、鍼灸医学の将来を見据えた革新的なカリキュラムを組んでいます。特に三年時に開講される「臨床鍼灸学」では、スポーツや、整形外科、内科、高齢者ケアといった分野はもちろん、美容、耳鼻咽喉科など、15以上の分野にわたって鍼灸の専門領域をまなび、多くの疾患に対応できる、オールラウンドな臨床家の育成を目指します。また長い歴史を持つ東洋医学の成立ちと発展について理解を深める「鍼灸史学」、鍼灸院経営のノウハウや、今日の医療の中で鍼灸医学が果たす役割を経済面から考究して講義する「鍼灸経営学」といった科目があることも本学ならではの特長です。
科学的思考の基盤(1年生)
数学/物理学/生物学/情報リテラシー ほか
人間と生活(1〜2年生)
哲学/歴史学/文学/法学/心理学/社会学 ほか
人体の構造と機能(1〜2年生)
解剖学/解剖学実習/生理学/生理学実習
疾病の成り立ちと予防及び回復の促進(1〜3年生)
病理学/衛生・公衆衛生学/内科学/整形外科学/脳神経外科学/麻酔科学/産婦人科学/耳鼻咽喉科学 ほか
基礎はり学・基礎きゅう学(1〜4年生)
中医基礎理論/経絡経穴学/鍼灸基礎理論/鍼灸古典文献学
臨床鍼灸学(3年生)
内科鍼灸学/整形外科鍼灸学/スポーツ鍼灸学/美容鍼灸学/リハビリテーション鍼灸学/産婦人科鍼灸学/耳鼻咽喉科鍼灸学/歯科鍼灸学 ほか
実習・卒業研究(4年生)
病院実習(見修)/鍼灸センター実習/卒業研究

カリキュラムは年度により、変更になる可能性があります。

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科目紹介

美容鍼灸学 いつまでも健康的で若々しくありたいというのは、古今東西を問わず人類の普遍的な願いです。鍼灸医学では「こころ」と「からだ」のバランス状態がそのまま体の表面にも現れると考えており、体表面を刺激することで心身全体のバランスを整え、シミやソバカスといった皮膚表面の問題や肥満や湿疹、円形脱毛症など美容に関連する様々な症状に対応しています。本科目では、「健美(健康にもとづく美)」という考え方に沿いながら、「人を美しくする」の鍼の技術と、その科学的な裏付けについて深く学んでいきます。
スポーツ鍼灸学 サッカーや野球、バスケットボールなど、現代は年齢を問わず多くの人がスポ−ツを楽しんでいます。しかしその一方でハードなトレーニングが原因となって故障したり、身体全体の調子を悪くする人があとを絶ちません。スポーツ鍼灸学ではスポーツに由来する様々な運動器の症状(テニス肘、ジャンパー膝、腰痛など)と治療法について実践的な知識を身につけるとともに、「どのような治療をしたら最大限のパフォーマンスを引き出せるのか」という観点から、そのアスリートのメンタル面を含む全身状態にアプローチする方法を主体的に学んでいきます。
中医基礎理論 中医とは中国伝統医学のことです。東洋医学(中医も含む東洋の医学)が現代医学と最も大きく異なるのは、治療に訪れる患者さんの全身状態(メンタル面も含めて)に常に配慮していることです。治療方法も患者さんの訴えをよく聞き、局所の症状だけでなく、その患者さんの体質や生まれ育ってきた環境などを総合的に判断して決めていきます。本科目では、こうした東洋医学の基本的な身体の見方、病気に対する考え方を基礎から学び、患者さんの苦痛を取り除くための基本的な知識を習得していきます。
統合医療特論 統合医療とは、現代西洋医学に加えて、鍼灸や、マッサージ、アロマテラピーなど相補・代替医療と総称される医療を積極的に導入することで患者さんにより総合的なケアと治療を提供する医療のことです。今後、日本でも統合医療が実現されていくことと予想されますが、こうした医療体制の中で働くためには、さまざまな治療法や学問分野に対する知識が必要です。本科目では、第一線で活躍されている臨床家や研究者の先生方をお招きして、最先端の研究を紹介してもらいながら、統合医療時代にあるべき鍼灸師の姿について学生の皆さんとディスカッションしていきます。

  美容鍼灸学   スポーツ鍼灸学
    美容鍼灸学
     スポーツ鍼灸学

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実習施設

東洋医学研究所に隣接して設置された鍼灸センターでは、日本伝統医学、中国伝統医学、西洋医学を統合した鍼灸医療を提供しており、県内のみでなく県外からも多くの患者さんが治療に訪れています。学生は1年次の導入教育の時に見学で入り、4年生時の鍼灸センター実習の際には専門の教員の指導のもと、少人数制で患者さんへの問診、検査法をはじめ、治療の実際を学んでいきます。

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4年間の流れ

1年:徹底した基礎医学の修得

鈴鹿医療科学大学鍼灸学部へようこそ。多くの新入生の方には、はり・きゅうはまだまだ未知の世界です。入学当初は先輩達が海岸でバーベキュー大会を開いてくれたり、先生方も研究室で鍼灸の世界のことを色々教えたりして皆さんの不安や疑問に応えてくれます。
講義について。本学科では将来皆さんが、病院で医師や他の医療スタッフ(看護師・栄養士・理学療法士など)と共同して患者さんによりよい治療を提供できるように、との願いから、解剖学や生理学といった基礎医学分野の教育に力を入れています。
また経絡経穴学や鍼灸技術学では、身体にある「ツボ」を正確に取り、身体に心地よい鍼や灸ができるようになるまで、教員が徹底して指導します。最初は初めてはりを持つ手がぎこちなかった学生さんが、一年後には立派な「鍼さばき」を見せてくれるまでに成長していきます。
この段階での学びが、将来皆さんが臨床家として患者さんの身体を診るときに最も重要な基礎になります。

新入生歓迎バーベキュー大会の記念写真
新入生歓迎バーベキュー大会の記念写真

解剖学実習
解剖学実習(遅くまで残って顕微鏡に向かっています)

鍼灸技術学の一コマ
鍼灸技術学の一コマ(ヨモギの葉を手ですりあわせてもぐさを作っています)

2年:現代医学、東洋医学の基礎知識を固める

1年生で学んだ基礎医学の知識をさらに広げ、理解を深めていくと同時に、二千年の歴史を持つ東洋医学の理論、実践について本格的な学習を始めます。1年生の頃と違い、基礎医学に関しては実習の時間が新たに設けられ、また課題を与えられての学習も増えるので大変ですが、学生さん達は遅い時間までお互いの身体を使ってツボを取り合う練習をしたり、骨や筋肉の位置を確かめるなどして頑張っています。

生理学実習の一コマ
生理学実習の一コマ。少人数制で取り組んでいます。

鍼灸技術学
鍼灸技術学(二年生になると鍼の打ち方も大分上手になります)

学生の自主練習
学生の自主練習(放課後や講義の合間に学生同士でツボをとる練習をしています)

3年:多分野にわたる「臨床鍼灸学」!

鍼灸は、肩こりや腰痛といった運動器の障害やスポーツ障害ばかりでなく、花粉症やアトピー性皮膚炎といったアレルギー疾患や婦人科疾患など、幅広い疾患の治療、ケアに応用することができます。本学科では、鍼灸の臨床分野を15以上の分野(美容鍼灸学・内科鍼灸学・スポーツ鍼灸学・健康鍼灸学・整形外科鍼灸学など)にわけ、それぞれの分野に精通した専門教員が、最新の知見に基づいてきめ細かい指導を行います。西洋医学の各分野(整形外科学・眼科学・リハビリテーション学・麻酔科学など)についても三重大学附属病院で患者さんの治療に当たっている最先端の医師から講義を受けることができます。また、西洋医学、東洋医学の専門家を招いての講義も特徴となっています。こうした講義を通じ、東洋医学、現代医学の双方の病気観、治療に対する考え方を学んでいくのです。
また学園祭の学科発表などでは1・2年生をリードし、中心的な役割を果たします。

学園祭での発表
学園祭での発表(来場者に、体質にあった漢方茶を提供しています)

美容鍼灸学
美容鍼灸学(顔面の愁訴に対する鍼治療について先生から説明を受けています) 

三重大学教授による麻酔科学の講義
三重大学教授による麻酔科学の講義

4年:4年間の総仕上げ!

実習、卒論研究を通じて臨床家としての自覚を高める。
国家試験への準備が本格的に始まると同時に、実習を通じ臨床家として必要な実践的な知識を身につけていきます。鍼灸センター実習では、具体的な問診や検査法、刺鍼技術など、鍼灸師として必要な技術を身につけていきます。また県内外で実施される病院実習(大学病院、総合病院、ペインクリニック、透析施設を有する病院などで実施)では、医師を中心とするチーム医療の現場を実際に見学し、将来の鍼灸師像について各自でイメージを作り上げていきます。さらに卒論研究では、各教員が学生さんとの面談を通じて研究テーマを決定し、研究方法や論文作成、学会発表の方法などを学び、臨床家としてだけではなく、研究者としても社会に貢献できる能力を養います。

鍼灸センター実習
鍼灸センター実習(その日診た患者さんについて先生とミーティング)

もぐさ工場見学
もぐさ工場見学(伊吹山の麓にある工場でもぐさづくりを見学。いい思い出です)

卒業ゼミ
卒業ゼミ (4年間の締めくくりとなる研究を一年かけて行います)


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教員紹介

職名 氏  名 専門分野 研究テーマ

教授

佐々木 和郎

臨床鍼灸学

鍼灸技術の客観化、臨床鍼灸学の客観化

教授

浦田 繁

臨床鍼灸学

鍼灸刺激によるストレス緩和作用

教授

石田 寅夫

現代医療論

中医理論の治療法則の分子生物学的解明

教授

林 顕效

電子情報工学

音環境情報の予測・評価に関する研究

教授

廖 世新

臨床鍼灸学

鍼刺得気の評価、鍼灸と漢方による生活習慣病改善の臨床研究

教授

那須 史男

解剖学

鍼と灸の作用機序に関する分子・細胞生物学的研究

教授

西村 甲

   

准教授

康 鳳麗

中国語

日中両国の文化および言語的・非言語的表現に関する比較研究

准教授

鈴木 聡

臨床鍼灸学

新しい機能を持つ鍼灸治療用具・機器の開発と臨床応用

准教授

木 久代

英語授業学

医療大学における英語教育研究

准教授

本田  達朗

臨床鍼灸学

気持ち良い刺激が身体に及ぼす影響(自律神経など);スポーツ鍼灸領域における鍼灸・手技の応用

講師

金原 正幸

臨床鍼灸学

鍼灸及び漢方が骨にあたえる影響について

講師

田野 かおり

鍼灸形態学

解剖学、形態学から見た鍼灸

講師

張 文平

臨床鍼灸学

鍼灸・漢方による骨粗鬆症ラットに対する予防と治療効果の検討

助教

木下 弘基

   

助教

武田 充史

基礎鍼灸学

鍼灸刺激に起因されたステロイドホルモン動態変化が、糖・脂質および骨代謝へ与える影響

助教

水野 海騰

   

助手

長岡 伸征

   
助手 藤枝 久世    

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Q&A

鍼鎮痛
鍼治療により痛みを抑えることを鍼鎮痛といいます。一般的な方法としては、患部に鍼を刺入し、その鍼自体を電極として通電を行うことにより、痛みを緩和します。痛みの緩和は、生活習慣に由来する肩こり・腰痛をはじめとして、末期ガン患者に至るまで適応範囲は多岐に渡り、またその鎮痛メカニズムも広く研究されています。
美容鍼灸
美容鍼灸には、痩身(ダイエット)・美肌・増毛・便秘・冷え症などが含まれます。中国では健美と呼ばれ、漢方薬やツボへの鍼灸刺激により内臓器の機能を調節し、体質を改善することで、その人本来の美しさを引き出させると考えられています。これらを基盤とした美容鍼灸は、エステティックの一分野として注目されています。
スポーツ鍼灸
スポーツの世界でも、はり・きゅう師の資格をもったトレーナーがアスリートの治療を行うなど、はり・きゅう師の活躍の場は広がっています。スポーツ鍼灸は、スポーツ医学と東洋医学の専門的な立場から治療やアドバイスをすることで、苛酷な競技に耐えるアスリートのコンディションを常にベストの状態に保ちます。

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鈴鹿医療科学大学
千代崎キャンパス
〒510-0293 三重県鈴鹿市岸岡町1001番地1
TEL:059-383-8991 FAX:059-383-9666
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