鍼灸学科の学生が、第66回全日本鍼灸学会学術大会にて学生ポスター発表部門優秀賞を受賞しました

2017年06月21日

6月10日(土)~11日(日)に東京大学本郷キャンパスで開催された「第66回全日本鍼灸学会学術大会 東京大会」にて、保健衛生学部鍼灸学科3年の日高遥人さん(写真:前列左から3人目)が優秀賞を受賞し、学生ポスター授賞式の席上で表彰を受けました。

 

「神門穴の鍼刺激と拍手が精神性発汗および交感神経に及ぼす影響~神門穴と労宮穴からの考察~」を題目に発表しました。手掌多汗症は過剰な発汗を認める原因不明の疾患であり、患者は想像以上に大きな精神的負担を感じています。原因としては、精神的緊張や情動的興奮に対する精神性発汗で交感神経系の過剰反応が関与していると考えられていますが、保存的治療法では十分な治療効果が得られないことが多く、確立した診断法や治療法がないのも現状です。

 

日高さんは、自ら考案した測定法や刺激法を駆使し、精神を安定させることのできるツボ(神門穴・労宮穴)へ微小な刺激を加えることで、多汗で悩む被験者の手掌発汗を有意に抑制できることを証明しました。今回の受賞はその発想力とポスター発表におけるプレゼンテーションが高く評価されたもので、本学にとっても名誉なことです。

 

鍼灸学科は積極的に伝統医学(鍼灸・漢方・薬膳)の研究を薦め、研究成果の発信のみならず、研究できる人材の育成にも励んでいます。