鈴木宏治教授(薬学部)が国際血栓止血学会 最優秀研究業績賞および井上春成賞を受賞

本学薬学部の鈴木宏治教授が、2011年7月23日から28日の間、京都市で開催されている第23回国際血栓止血学会(ISTH)2011において、「Distinguished Career Award(最優秀研究業績賞)」を受賞しました。この賞は、血栓止血分野において優れた研究業績をあげた世界の研究者に対して、国際血栓止血学会により授与されるものです。

鈴木教授は、ヒトの血管内で血液の凝固などに働くタンパク質「プロテインCインヒビター(PCI)」を発見し、1984年、血液の凝固を抑えるタンパク質「トロンボモジュリン(TM)」をヒトの体から取り出すことに成功、1986年にはTMの遺伝子配列を明らかにすることに世界で初めて成功しました。2008年にはTMを基に遺伝子を組み換えた薬剤「リコモジュリン」が商品化され、国内での患者数が毎年70,000人以上と推測される*播種(はしゅ)性血管内凝固症候群(DIC)の治療に役立てられています。

また7月20日には、鈴木教授のDIC治療薬開発の研究「新規なDIC治療薬、遺伝子組換えトロンボモジュリンの創製」及び開発企業の旭化成ファーマが、第36回「井上春成賞」に選ばれ、独立行政法人科学技術振興機構より賞を授与されました。

*DICは、敗血症や白血病、がんなどの進行に伴い全身の血管内に血栓ができる病気で、発症すると臓器不全、出血傾向などを生じ、死に至る可能性が非常に高い病気です。