学科・専攻の特色

学科・専攻の特色

1. 少人数教育

1学年約100名に対して教員約50名が学生諸君の指導にあたります。担任制を採用しており、国内外の学術雑誌に多数論文掲載されている専門性の高い指導教員が、きめ細かな指導によって薬剤師国家試験の高い合格率を目指します。

2. リメディアル教育・基礎科目の学習サポート

高校教育から大学教育へスムーズに移行する為に、1年次前期に専任教員によるリメディアル教育(物理・化学・生物)を実施しています。前期教育で不安を覚えた学生に対しては、後期も引き続き学習を丁寧にサポートし、専門科目への学習不安を取り除いています。

カリキュラム:https://www.suzuka-u.ac.jp/academics/ps/ps/curriculum
履修モデル:https://www.suzuka-u.ac.jp/academics/ps/ps/model

3. 他大学等との連携

薬学科の教育活動には、三重大学医学部附属病院をはじめとして、県下の医療機関、三重県薬剤師会、三重県病院薬剤師会など多方面から支援をいただいています。

鈴鹿医療科学大学と三重大学は、2007年6月に、包括的連携に関する協定を結びました。とくに医療・健康・福祉の分野において強力な連携関係を構築しています。2017年から、両大学が合同で、痛み治療に関わるメディカルスタッフを養成するための「慢性疼痛医療者育成プログラム」を実施しています。

鈴鹿医療科学大学と一般社団法人三重県薬剤師会は、連携・協力に関する包括協定を2017年6月に締結し、薬学部にシミュレーション・ラボ(薬局薬剤師等在宅医療研修施設)を設置しました。 また、三重県薬剤師会が三重県の補助を受けて導入したモバイルファーマシー(在宅医療・災害支援用移動薬局車両)が、白子キャンパスに設置されています。これらの設備は、薬学部生の教育に活用するほか、三重県内の薬局・病院薬剤師向けの研修や、健康イベントでの県民への啓発などに広く活用します。

モバイルファーマシー
モバイルファーマシー

4. 地域医療への貢献

本邦は超高齢社会の最中にあり、三重県も例外でなく高齢者は増加しています。そのために三重県の薬剤師は在宅医療へのニーズが高まっており、高齢者のポリファーマシー解消や服薬管理に対して薬剤師への期待が大きくなっています。さらに、2022年度診療報酬改定でリフィル処方箋が導入されたことにより、在宅医療での薬剤師の役割が増しています。そのような社会変化に対応できる薬剤師を育成しております。

薬学部施設紹介

1. 教育・学習の中心的役割を担う1号館

薬学部の学生が主に使用する講義室がある1号館の4階に、薬剤師の中心業務となる調剤を学ぶ臨床薬学センターがあります。ここでは実務実習に即応した「模擬薬局」をはじめ、無菌的に調剤できる「無菌実習室」や、抗がん剤など点滴や注射によって投与する医薬品調製のための特別な設備を備えた「調剤実習室」、「模擬病棟」を完備しています。

調剤実習風景
調剤実習風景

また、三重県薬剤師会との包括協定の取り組みによる、シミュレーション・ラボ(薬局薬剤師等在宅医療研修施設)も設置されており、様々な病気の呼吸音や心音など、バイタルサインを勉強できる他職種連携ハイブリット人型シミュレーター, SCENARIOにより、薬剤師に必要な技能や態度を学びます。

他職種連携ハイブリット人型シミュレーターSCENARIO
他職種連携ハイブリット人型シミュレーターSCENARIO

6階には学生の自習のためのサロンスペースやゼミ室があります。また、薬学教養試験(CBT)のためのコンピューター演習室もあります。

2. 実験・実習・研究の中心的役割を担う5号館

5号館の1〜2階には、100名が同時に実習できる実習室を備えています。また、最新の実験機器を備えた共通機器設備、各研究室の教員や配属生が研究を行う実験室があり、大学の研究活動の中心を担っています。少人数のグループ学習等に使用できるセミナー室もあります。屋外には、モバイルファーマシー(在宅医療・災害支援用移動薬局車両)が設置されています。

実験実習室
実験実習室

『代表機器:NMR(核磁気共鳴装置)が600MHzと400MHzの2台、X線結晶構造解析装置、動物用X線CT、プロテオーム解析用質量分析装置、 ICP-MS(超高感度元素分析装置)、』

NMR(核磁気共鳴装置) 600MHz
NMR(核磁気共鳴装置)600MHz