放射線技術科学科長 挨拶

学科長からのメッセージ

放射線技術科学科長 竹島 賢治

放射線技術科学科は、鈴鹿医療科学大学の学部の中で最も生徒数の多い学科です。そのすべての生徒にきめ細やかな教育と指導、実践に即した実習を受けて頂ける様、様々な取り組みを致しております。本学科の教員は物理学、基礎医学、機器工学、関係法規、医療安全、国試対策に精通したスタッフが集まっており、学生の多様な関心に対応できる様になっています。また教員は講義や実習、演習をいかに効率よく浸透させるか、どの様にすれば理解してもらえるか、その手法と実践に関するミーティングを随時行なっています。さらに病院の実務経験がある教員も多数在籍し、医療の現場で学んだ技術、医療人としての心構え、チーム医療などを出来るだけわかりやすく伝えることを心がけています。こうした取り組みにより、どの教員から学んでいただいても、専門知識と基礎知識、医療人としてのモラルや常識が均等に学べることが出来ます。また、本学は「日本診療放射線技師会」の大きなバック・アップを得て設立され、30周年を経て多数の卒業生を輩出しています。先輩となる診療放射線技師は、全国の医療現場で技師長や管理職、技師会や技術会の中でも多数の方が要職に就いておられます。これは大きな全国的ネット・ワークを形成し、後輩を迎える暖かく心強いバック・アップ体制に繋がっています。
診療放射線技師が取り扱う画像医療機器は、X線、磁気、超音波など広義の各種放射線を利用した高額先端技術医療機器となります。従って実務教育効果を高めるため、実習設備面では現代の臨床現場の最新トレンドに合わせデュアルエナジーに対応したX線CT装置や、フラット・パネル型マンモグラフィー撮影装置、フラット・パネル形X線映像装置、磁気共鳴画像診断(MRI)装置では超電導磁石型、及び永久磁石型も設備され、更に超音波画像診断装置も少人数グループ実習用に効率的な台数を揃えている等、多様な高額機器が学生実習専用に準備されています。3年次後期、4年次前期に延べ4ヶ月ほど実際の病院で「学外臨床実習」が行われますが、その時にも当学の実習設備での実習体験が役に立つと思います。
本学科で学ぶ第一目標であり4年次最後の関門となる「診療放射線技師国家試験」の対策は、担当科目の教員が過去の問題を細かく分析し、定期的な「模擬試験」を実施しています。それに対応して復習として問題の解説や類似問題を解く「補習」授業を組み、特に国家試験直前に行なっている「特別補講」はその成果を上げています。また3年次からは就職対策も含めた病院見学・紹介等もきめ細かく実施しています。
われわれ放射線技術科学科の教員は、思いやりと高い倫理観をもち、知性と人間性を兼ね備えた診療放射線技師の育成に努めます。