よくある質問

理学療法士を養成する学校が増えましたが、就職に影響しませんか?
現在、本学理学療法学専攻の就職状況は非常に好調です。本学では、昨年まで卒業生約40名に対して1000人以上の求人がありました。今後、新設校が卒業を迎えても、諸外国と比較して人口に対する理学療法士の数が少ないため、また、病院以外にも施設や在宅訪問からの求人も増えてきていますので、就職先が無くなることはありません。今後も医療系総合大学として培ってきた実績をもとに理学療法士を輩出していきます。ただし医療は質が問われ利用者に選ばれる時代になってきています。資格さえ取得すれば就職でき、一生安泰ということはありません。高度な知識、豊富な技術を身につけた上で、体の不自由な方のお世話をする志の高い人だけが活躍できる時代になるでしょう。
国家試験へはどのような取り組みをしていますか?
本学では平成14年の理学療法学科開設以来、概ねの卒業生が国家試験に合格しています。直近5年の現役合格率が98%で、卒業の翌年には100%が合格しています。合格に必要な知識の修得状況を確認し、学習が不十分な学生に対して個別に指導を行っています。理学療法学専攻の国家試験対策として、
① 6~9回の模擬試験
② 模擬試験の内容に基づく担当制の個別指導
③ 学生のグループ学習
を実施しています。卒業を前に挫けそうな学生も教員とクラスメイトに支えられて全員卒業、全員合格を実現しています。しかし、理学療法士の仕事は、日進月歩の医学医療を患者様に提供すべく生涯研鑽が必要です。本学では資格取得が最終目標ではありません。卒業生の臨床研究の支援や、地元、三重県理学療法士会に協力して卒後研修を進め、高度な知識技術の修得を目指しています。
理学療法士と作業療法士の違いは何ですか?
理学療法士は主に、立つ・歩く・座るなど基本動作機能の回復を担います。対象となる患者さんは子どもからお年寄りまで幅広く、健常者の健康維持・増進のための運動やスポーツ選手のケガの予防にも携わります。
一方、作業療法士は、書く・着る・食べるなど、応用動作機能の回復を担います。脳卒中や脊髄損傷など脳へ障害が残るような病気にかかった患者さんも対象です。職種こそ異なりますが、両者とも同じリハビリテーションの分野であり、共通する業務も多くあります。