学科・専攻の特色

「学科専攻の特色」

自分で考え、判断できる大学人の育成を目指します。

大学は、「学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とする(学校教育法第83条)」とあります。大学としての目的を達成するような教育を目指します。それには自ら課題を発見しその解決に向ける学生の皆さんの主体的な思考と実践が必要です。このような大学人を育てる教育を展開します。

障がいを持った人に寄り添い、援助できる作業療法士を育てます。

病気や事故で障がいを持った人は、様々な喪失感の中で生活を送っています。障がい者はもちろん、友人を含めて人に優しく、親切にでき、作業療法を通して援助できる作業療法士を育成します。これらの行動は、自分自身の自尊心をも高め、広く社会に貢献できる人づくりになると考えています。

作業療法の専門性の基礎を育むことができる実践力のある作業療法士への教育を行います。

医療の発展による救命率上昇により、様々な障がいを有して生活をする人々が増加しています。そのため、リハビリテーションの重要性が高まっており、大学では各種作業療法の専門領域に関わる授業の必要性が高まっています。本専攻では、「ハンドセラピー学」「感覚統合療法学」「急性期作業療法学」「訪問作業療法学」「精神障害作業治療学」など履修することができ、より深い知識を持った作業療法士の育成の基礎を教育します。

作業療法学専攻の基本と分野


カリキュラムは3つのコア(基礎分野、専門基礎分野、専門分野)と専門分野には7つの学問(基礎作業療法学、作業療法評価学、作業療法治療学、作業療法管理学、地域作業療法学、臨床実習、卒業研究)があります。

基礎分野

作業療法の基礎的能力とし協働できる資質を学ぶ(医療人底力教育)、人間と生活を理解する(人間と生活)、科学的な思考ができる基礎(科学的思考の基盤)の内容を学びます。

専門基礎分野

作業療法の専門分野の基礎的内容(ひとの構造、ひとの機能、病気と障害の理解、リハビリテーションの基礎)を習得する内容です。

専門分野

専門分野では、作業を治療的に活用できるように習得し、作業療法の対象となる障がい者の評価・治療の学習をします。大学で学んだ知識・技術を病院や施設で実践する臨床実習を行います。また、臨床現場での医療人としての倫理や職場管理の方法を学びます。最後に卒業研究を通して作業療法を深く理解し、探求します。国家試験に対しては模擬試験を行い準備します。

様々な作業療法分野の経験を持つ教員配置と進路

教員は「地域で働ける作業療法士」「専門性を持った作業療法士」の育成という2本柱の教育ができる配置をしております。地域で働ける作業療法士の育成では、介護保険下の支援ができる通所リハビリ、訪問リハビリ、就労支援の経験を持つ教員を配置し、地域における作業療法士の役割を教育します。専門性を持った作業療法士の育成では、「発達障害」「手の外科」「急性期」「精神障害」の領域で各分野の教員を配置しました。これらの分野の学習は、身体障がい、精神障がい、発達期障がい、高齢期障がいの病院・施設での活躍を期待しています。

学習を高める実習室の整備

作業療法学専攻では、「基礎作業学実習室」「生理学実習室」「検査測定実習室」「小児リハビリテーション室」の実習室を4つ整備してあります。特に、基礎作業学実習室では、作業療法で用いる「陶芸」「革細工」「七宝」「木工」「織物」など様々な作業活動を専門家または作業療法士が教育します。また、小児リハビリテーション室では、作業療法の治療法の一つである感覚統合療法が実習できる環境を整備し、学生の教育に使用します。さらに、地域の発達期の障がい児を招き、実際に治療を実践・実習ができる場にしたいと考えています。

装着型サイボーグHAL®︎の中部・近畿拠点を設置

本学の医療福祉機器開発センターに、医療福祉ロボット分野で最先端を行く、サイバーダイン株式会社の中部・近畿拠点を開設しました。産学官の連携により、医療・介護機器等の研究・開発に取り組む環境も整えています。
本専攻では、「リハビリテーション工学」、「ロボットリハビリテーション演習」によりロボットリハビリテーションの学習ができ、修了者にはサイバーダイン株式会社から修了証が発行されます。