臨床検査学科長 挨拶

学科長からのメッセージ

臨床検査に精通する臨床検査技師の養成

臨床検査学科 学科長
米田 操

臨床検査技師は検査の専門職として、主に病院、検査・健診センター、保健所、研究・教育施設等で働きます。病院では生理検査である心電図、超音波(エコー)検査、脳波検査等と生体検査である血液、尿、組織等の検査をします。病気の診断や治療の選択に重要な役割を担っています。また、チーム医療の一員として患者様の正確なデータを提供して栄養サポート等にも役立てています。検査・健診センターでは主に健康人から病気から異常値を見つけ、病気の早期発見、早期治療につなげます。保健所では、行政としての立場から社会に貢献できる臨床検査技師が活躍しています。パンデミックによるCOVID-19(コロナウイルス株)のPCR検査(核酸増幅検査)も保健所の臨床検査技師が検査しています。
以上のように、臨床検査技師は、病気やその他の施設で欠かせない存在であることはもちろんのこと医療のスペシャリストとして社会に貢献できる専門職です。医療・福祉の総合大学で臨床検査技師のスペシャリストを目指してみませんか。

底力教育を通じてチーム医療で活躍できる臨床検査技師を育成

医療現場では、様々な問題が日常的に発生しています。現代医療では、各医療スタッフが力を合わせることでその問題を解決に導きます。つまり、各領域のプロフェッショナルが力を合わせて患者様に役立てるチーム医療が行われています。本学は、医療福祉の総合大学である強みを生かし、1年次からチーム医療に取り組みます。各学科(専門分野)の先生が各職種の代表となりチーム医療の一員として講義、実践します。これを学ぶことで患者様に対し、医療スタッフ全員が対等の立場で考え対応していくことを学びます。

臨床検査技師国家資格に合格しよう!

臨床検査技師資格は国が認める国家資格です。試験は60%できれば合格です。合格するとその道のスペシャリストとして認められ、生涯、自らの価値として評価されます。それは将来につながる大きな称号を得たことになります。本学科の国家試験合格率は高く、多くの学生が合格しています。学生・教員が一致団結して合格目指して頑張りましょう。

臨床検査技師としてさらにスキルアップ

臨床検査技師の国家資格取得後、さらに専門性を高めたい学生に博士前期課程(修士課程)、博士後期課程(博士課程)が大学院医療科学研究科として設置されています。臨床検査技師として研究を実施して、学会発表、論文作成をして学位取得を目指します。
2020年、大学院に細胞検査士資格取得コースが開設されました。がん細胞等を判定する専門職で高度な技術を身に付けることができます。細胞検査士合格率は30%程度ですが、2021年度、初めての修了生全員が合格することができました。臨床検査技師国家資格取得後さらに大学院に進学することで学位取得、細胞検査士資格取得が可能です。