よくある質問

臨床検査技師とは?
「臨床検査技師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、臨床検査技師の名称を用いて、病院、臨床検査センター等の医療機関などで臨床検査業務に従事する者をいいます。臨床検査の仕事は血液、尿、糞便などの生体試料の化学検査、がんなどの病態組織を調べる形態検査、心電図、脳波、超音波検査といった生理機能検査の3つの部門に大きく分けられます。 臨床検査技師が行った検査データをもとに、医師の正確な診断と治療方針が決定されるので患者さんの命に直接かかわる非常に重要な仕事です。また、集団検診や人間ドックなど予防医学の分野でも臨床検査はもっとも比重が大きく欠かすことのできない重要な役割を担っています。
臨床検査技師の就職先は?
病院の検査部・輸血部・病理部等の検査室に勤務します。そこでは、患者さんから採取した血液や尿等で臨床化学検査、血液検査、輸血検査、免疫血清検査、遺伝子検査、微生物検査を行うほか、患者さんの組織や細胞の病理・細胞診検査、また、患者さんと直に向き合い、心電図測定、循環器や腹部の超音波検査、呼吸機能検査などを行います。その他、臨床検査センター、健診センター、保健所などにも臨床検査技師として勤務します。近年は、大学や製薬会社の研究室等で研究に携わる人や、臨床検査学の知識をベースに製薬会社や分析機器メーカのMR(医療情報担当者)として勤務する人、治験コーディネータとして新しい「薬」の開発に携わる人も増えつつあります。
今後の就職状況
近年、既存の大学はどこも極めて良くなっています。今後もこの傾向は続くことが予測されます。理由の一つは、臨床検査技師の国家資格が創設されたのが昭和45年で、昭和50年代半ばまでに3万人を超える臨床検査技師の方が就職されましたが、その方たちが今後定年退職される一方で、現在日本中で養成されている臨床検査技師の数は毎年3,000人以下、という背景があるためです。また近年の医療技術の向上により、臨床検査技師が行う超音波検査などの画像検査の重要性が高まり、需要が増していることももう一つの理由としてあげられます。今後も医療の発展と共に臨床検査のニーズは高まるでしょう。