学科の特色

鍼灸サイエンス学科の特長

鍼灸に関する専門知識・技術の修得はもちろんのこと、それ以外にも医療技術系大学の特長を活かし、他領域の科目も幅広く履修できるようにカリキュラムを編成しています。
3年次には12科目の臨床鍼灸学を開講し、臨床能力の高いはり師・きゅう師を養成します。
4年次には鍼灸治療センターでより質の高い臨床技術を養い、現代医療の最先端の状況を学びます。
文部科学省の委託事業(平成18~19年度「統合医療の科学的評価法開発と臨床指針作成」科学技術振興調整費による)を推進するほか、海外の大学・研究機関との学術交流、国際共同研究を積極的に行うなど、東洋医学分野で先進的な研究を推進し、教育に還元しています。

鍼灸医療とは? 国際的にも注目される最新の医療

アメリカ国立衛生研究所(NIH)は1997年に「鍼に関する合意声明」を発表しました。これは、鍼治療の効果を部分的にではありますがポジティブに評価したものです。これ以降、欧米では鍼灸医療を医療に導入すべく、積極的に臨床研究が実施されています。また、ドイツでは、医者10人に1人鍼治療行っているといわれるほど、鍼治療はポピュラーになってきています。

実習施設

東洋医学研究所に隣接して設置された鍼灸治療センターでは、日本伝統医学、中国伝統医学、西洋医学を統合した鍼灸医療を提供しており、県内のみでなく県外からも多くの患者さんが治療に訪れています。学生は1年次の導入教育の時に見学で入り、2年生から4年生にわたる鍼灸治療センター実習の際には専門の教員の指導のもと、少人数制で患者さんへの問診、検査法をはじめ、治療の実際を学んでいきます。

「治す」医学から「療す」医学へ 東洋医学への招待

確かな技術とともに豊かな人間性を持つ鍼灸のプロフェッショナルを育成します
物質文明として未曾有の発展を遂げた20世紀の世界―この時代の医学は、ひたすら患者様の「からだを治す」ことを追求し、大きな成果を挙げてきました。しかし、複雑な社会環境や人間関係、ハードな仕事がもたらすストレスに由来する「こころの病」が問題となるなか、今日求められているのは、もはや単に物体としての「からだ」を治す医学ではありません。いま大切なのは、一人の人間として患者様に向き合い、その「こころ」と「からだ」をひとつのものとして同時に「癒す」医学です。
中国に起源を持ち、二千年以上の歴史を持つ東洋医学は、人間の「こころ」と「からだ」の結びつきを重視しながら伝承されてきました。鍼灸医学は何よりも患者さんの「こころ」と「からだ」に宿る「治ろうとする力(自然治癒力)」をサポートし、それを最大限に引き出すことをめざす医学なのです。
このような鍼灸医学の長所は日本や中国だけでなく、アメリカやヨーロッパなど世界の多くの国々で見直され、東洋医学は新しい「最先端」の医療としてよみがえろうとしています。
鈴鹿医療科学大学鍼灸学科は、「科学技術の進歩を、真に人類の福祉と健康の向上に役立たせる」という建学精神のもと、2004年4月に産声を上げました。鍼灸のみならず、世界の相補・代替医療に精通し、鍼灸治療効果や診断法の客観化に真摯に取り組む若い教員たちや、日本と中国で長年にわたって臨床、教育、研究に携わってきた中国人講師陣など、多彩な顔ぶれがここ鈴鹿に結集しました。

鍼灸医学の将来を見すえた新しい教育体系